教育学

インストラクショナルデザイン理論とモデル (ライゲルース他 2020)

「学習者中心の授業」と銘打つ「インストラクショナルデザイン」ではあるが、もともと授業というのは学習者が中心にいるものであり、それをことさらに言う必要はないように思う。 それよりも、重要なのは、学習者は自分一人では高度で複雑な学習に参画できる…

かかわりの教育学 (岡田敬司 ミネルヴァ書房 1993)

目次 序論 第一章 権力的かかわり 第二章 権威的かかわり 第三章 認知葛藤的かかわり 第四章 受容・呼応的かかわり 終章 概要 かつて、学校教育が社会学によって解体されたとき、学習者が潜在的に身につける身ごなしや考え方をヒドゥン・カリキュラムと呼び…

臨床教育学序説 (小林剛・皇紀夫・田中孝彦 柏書房  2002)

概要 本書は、「臨床教育学」に関する現在の議論や研究の成果が幅広く収められている。 京都大学を初めとする大学での取り組みを実例としてあげながら、その必要性と方向性を明らかにしている。「いじめ」や「不登校」といった顕在化した教育現場の諸問題か…

教育学がわかる事典  (田中智志 日本実業出版社 2003)

目次 第一章 学校という世界 第二章 子ども・少年少女・若者 第三章 社会の中の教育 第四章 国家の中の教育 第五章 学ぶこと・教えること 第六章 家族の変容 第七章 近代教育学の世界 第八章 新しい教育理論 第九章 現代の教育政策・教育実践 第十章 教育学…

質的研究法による授業研究  (平山満義 北大路書房 1997)

目次 第一編 教育学から見た質的授業研究 第一章 教育学からみた今日の授業研究の課題 第二章 エスノグラフィー法の意義と手続き 第三章 エスノグラフィー法による信頼性と妥当性 第四章 質的研究法と量的研究法を融合した授業研究 第五章 文化としての「指…

認知心理学からみた授業過程の理解  (多鹿秀継 北大路書房 1999)

目次 第一章 序論 第二章 カリキュラムと授業の理解第三章 授業過程の理解第四章 国語の授業過程の理解第五章 算数・数学の授業過程の理解第六章 理科の授業過程の理解第七章 授業形態の理解第八章 授業と個人差の理解第九章 授業とテクノロジーの理解第十章…

メタ認知的アプローチによる学ぶ技術  (A・オリヴェリオ 川本英明訳 2005)

目次 第一章 経験のもつさまざまな側面第二章 学ぶことの喜びと利点第三章 学習の方法第四章 最初の発見から学習法を学ぶまで第五章 認識のワナからその管理統制まで第六章 知能の働き第七章 思考スタイル第八章 思考スタイルを考慮に入れる第九章 より上手…

学習に何が最も効果的か

授業における学習活動をどのようにとらええるかということは目的に応じて違ってくるのであるが、いずれにしてもとても複雑で難しい。それゆえに学者、教師もどこかに焦点を当てて断片的に理解するしかない。 授業の質や良し悪しといった点にまで理解を及ぼそ…

思考する教室を作る概念型カリキュラムの理論と実践

論理的思考力の育成が中学校から高校ひいては大学にかけて必要とされてきた。これはいつからということもなく、ずっと昔からそうであった。文科省などの教育行政的には、呼び方も変化してきたし、焦点化されるポイントも変わってきてはいるが、結局論理的に…