インストラクショナルデザイン理論とモデル (ライゲルース他 2020)

「学習者中心の授業」と銘打つ「インストラクショナルデザイン」ではあるが、もともと授業というのは学習者が中心にいるものであり、それをことさらに言う必要はないように思う。 それよりも、重要なのは、学習者は自分一人では高度で複雑な学習に参画できる…

ことばの中の子どもたち (今井和子 童心社 1986)

概要 幼児のことばの実態を、収集する必要性は高い。遊びの中で自然に身につけていることばを観察し、その善し悪しを吟味しつつ、効果的な関わりを進めていくことが幼児教育に携わるものには必要だからだ。 本書は、そういう意味では一昔前の子どものことば…

動機づけ研究の最前線 (上淵寿 北大路書房 2004)

目次 第一章 「動機づけ研究」へのいざない 第二章 自律性と関係性から見た内発的動機づけ研究 第三章 自己と動機づけ 第四章 達成目標理論と最近の展開 第五章 自己制御学習 第六章 社会文化的アプローチ 第七章 動機づけ研究の臨床的展開 第八章 神経科学…

かかわりの教育学 (岡田敬司 ミネルヴァ書房 1993)

目次 序論 第一章 権力的かかわり 第二章 権威的かかわり 第三章 認知葛藤的かかわり 第四章 受容・呼応的かかわり 終章 概要 かつて、学校教育が社会学によって解体されたとき、学習者が潜在的に身につける身ごなしや考え方をヒドゥン・カリキュラムと呼び…

臨床教育学序説 (小林剛・皇紀夫・田中孝彦 柏書房  2002)

概要 本書は、「臨床教育学」に関する現在の議論や研究の成果が幅広く収められている。 京都大学を初めとする大学での取り組みを実例としてあげながら、その必要性と方向性を明らかにしている。「いじめ」や「不登校」といった顕在化した教育現場の諸問題か…

教育学がわかる事典  (田中智志 日本実業出版社 2003)

目次 第一章 学校という世界 第二章 子ども・少年少女・若者 第三章 社会の中の教育 第四章 国家の中の教育 第五章 学ぶこと・教えること 第六章 家族の変容 第七章 近代教育学の世界 第八章 新しい教育理論 第九章 現代の教育政策・教育実践 第十章 教育学…

質問力ノート  (ルパート・イールズ=ホワイト ディスカバー・トゥエンティワン 2004)

目次 第一章 よい質問が人に行動させる 第二章 会話に必要なのは「よい話し方」ではなく「よい聞き方」だ 第三章 よい質問は5W1Hを使ってつくる 第四章 質問することで説得できる 第五章 質問することで自分の意見を主張できる 概要 コーチングについて…

コーチング 人を育てる心理学  (武田建 誠信書房 1985)

目次 第一章 コーチの反省 第二章 コーチングの心理学 第三章 模倣・リラックス・イメージ 第四章 やる気の条件 第五章 コーチ雑感 概要 国語科を中心に活動を通して学ぶ学習を組織する傾向が高まっている。いうまでもなく、活動主義の授業を構想する場合に…

ファシリテーター・トレーニング (南山大学人文学部心理人間学科監修 ナカニシヤ出版 2003)

目次 第一章 学びを支えるファシリテーション 第二章 学ぶこと・教えることの仕組みを探る 第三章 学校教育ファシリテーションへのアプローチ 第四章 体験学習ファシリテーションへのアプローチ 第五章 教育ファシリテーションの応用と実際 概要 経験を通し…

図で考える人の図解表現の技術    (久恒啓一 日本経済新聞社)

目次 はじめに 第一部 図で考えるための図解表現 第一講 箇条書きを捨てて図解コミュニケーションの世界へ 第二講 マルと矢印だけで、全て図解できる 第三講 図解の基本は「大胆に、そして細心に」 第四講 タイトル、コメントは図解に不可欠 第五講 表現の工…

Reader's Handbook (Laura Robb & Ron Klemp & Wendell Schwartz Great source 2006)

概要 アメリカの中学生に向けて書かれた読むことをメタ認知するための参考書である。こういった学習者向けの参考書が日本にもあればと思うが、ジャンルごとにその目的や方法が具体的な文章に即して言語化されているところが魅力的だ。中学生向けに書かれてい…

メタ認知   学習力を支える高次認知機能 (三宮真智子 北大路書房 2008)

目次 第一章 メタ認知研究の背景と意義 第二章 学習におけるメタ認知と知能 第三章 知識の獲得・利用とメタ認知 第四章 学習方略とメタ認知 第五章 学習における動機付けとメタ認知 第六章 文章理解におけるメタ認知 第七章 数学的問題解決におけるメタ認知 …

教育フォーラム35 教育評価の課題を問い直す (人間教育研究協議会編 金子書房 2005)

目次 教育目標と評価基準を考える教育実践を導く評価の課題と展望ポートフォリオ評価を活用するために国語科の目標分析と授業づくり数学科の学習評価と確かな学力の育成問題解決学習のあり方と形成的評価単元通知票の意義と実践学校教育目標の構造化と評価の…

試験と競争の学校史                                    斉藤利彦 平凡社選書 1995 

目次 序章 競争と試験の状況から第一章 試験の風景第二章 試験制度の成立第三章 試験制度の実際第四章 試験による淘汰と教育のひずみ第五章 仕掛けとしての試験第六章 中学校における競争と淘汰第七章 進学競争の世界終章 「試験の時代」と競争 概要 受験競…

自己評価機能と社会的行動(横田澄司 酒井書店 1981) 

目次 序章 自己評価機能と社会的行動の関係第一章 強化事象による自己関与の口述上の変化 第一節 自己評価に関する諸要因の検討 第二節 社会的相互作用における社会的強化の意味(1) 第三節 社会的相互作用における社会的強化の意味(2) 第四節 自己関与…